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(1)旅は、シロエビで始まり、シロエビで終わる。

IMG_8393 のコピー 2017年5月23日から5月25日まで、母と2泊3日で、富山、和倉温泉、金沢に行ってきました。今回も、おいしいものと素敵な景色を求めての旅です。まずは東京から北陸新幹線かがやきで降り立ったのは、富山駅。さっそく駅前からタクシーで15分ほどの呉羽山公園展望台を訪れました。

 ここは目の前に広がる市街地の後ろに、合成写真かと思うほど壮大に立山連峰が見られると評判の場所です。いつか見てみたいと思っていた景色でしたが、その日は晴れているものの、あいにくと空気がガスっていたために立山連峰の姿は見ることが叶いませんでした。

富山・白えび亭の白えび天丼 母とふたり、気を取り直して、富山駅に戻り駅に隣接する「きときと市場 とやマルシェ」へ。そこで昼食に食べようと思って楽しみにしていたのが、写真の白えび天丼定食。1260円。とやマルシェ内にある白えび亭というお店の人気メニューです。

 繊細な白えびに薄い衣をつけて揚げ、表面がフワフワになったところですぐに甘辛いタレを絡めて、富山産こしひかりと一緒に口へかっこむ。うーん、香ばしくて、幸せだー。付け合わせの揚げたタラの芽や何やら赤いもの(お店のおばちゃんに聞いたら、赤かぶだそうです)もおいしい。

 写真の左上にあるピンクの花形の小鉢は、天丼とは別に頼んだ白えびのお刺身。白えびのお刺身には、殻をローラーで機械むきしたものと手むきしたものがあるそうですが、このお店のは手間はかかるけれど、おいしさを逃さない手むきの白えびなんだそうです。

 大さじ一杯(約40匹)ほどで、しかも800円くらいしましたが、えーいままよとばかりに注文し、大正解だったもの。母とふたりで、ねっとりと甘い桜色の小さな身を一匹ずつ大事に味わって食べたのでした。

IMG_8402 のコピー 写真は、林盛堂本店の「おわら玉天」。2個入り、240円。玉天の元祖で、卵白を泡立て、寒天と砂糖の蜜を加えて固め、表面に卵黄を塗ってから焼き上げたお菓子です。

 和製のマシュマロのようなもので、周りは、こんがりと香ばしく、中はふわふわとやわらかい食感でした。以前、ケンミンSHOWで取り上げていて、どんな味かと気になっていたのでした。ちなみに包み紙の版画は、棟方志功氏によるもの。食後のお菓子として食べました。

toyama5_202205050211101a2.jpg さて、お腹もふくれたことだし、いよいよ今日のハイライトである黒部渓谷トロッコ列車に乗ることに。富山駅から再度、北陸新幹線に乗り、黒部宇奈月温泉駅まで行き、そこから歩いてすぐの新黒部駅から富山地方鉄道本線に乗って、宇奈月温泉駅までたどり着きました。
 
 宇奈月温泉駅まで来れば、トロッコ列車の始発駅の宇奈月駅はすぐ目の前です。東京を出たのが7時20分。宇奈月駅についたのが13時過ぎ。朝慌ただしく東京を発ったのも忘れ、14時14分発のトロッコ列車に余裕で乗れたのでした。

 写真はトロッコ列車の普通客車。窓も扉もなく、ぶらさがっている鎖をはずして乗り降りするという、いたってオープンな作りです。乗っていて、怖くなかったかですかって? 怖いです(笑)。

 トロッコ列車は、大自然のなかをガタゴトガタゴト、キキーキキーと大きな音をたてて走りながら、いくつものトンネルをくぐっていきます。風がそのまま吹き込むので、壮快といえば壮快ですが、日本一深いV字峡谷を縫うように走るのに寄りかかる壁もないのですから、ちいと怖かったですぞよ。

IMG_8410 のコピー 写真は、宇奈月駅を出発してすぐ、黒部川を渡っているところです。遠くに見えるのが、かつてトロッコ列車が走っていた山彦橋。私たちが渡っているのが新山彦橋です。山彦橋の後ろに写っている茶色い屋根の建物がこの日宿泊する宇奈月 杉乃井ホテルで、川側のお部屋を予約してあるのでした。

toyama7_202205050225331f6.jpg トロッコ列車は、宇奈月駅から終点の欅平駅まで、全長20.1km、約80分の旅です。ちょうど5月とあって、新緑の緑がまぶしく、壮大な自然に圧倒される80分間でした。写真は手つかずの自然が残る欅平の様子です。

 トロッコ列車は、もともと電力開発のためのダムの建設用の資材や作業する人の輸送用に作られたものだとか。しかし、まさに秘境といえるほど景色がよいことを知った一般の人からも乗せてほしいとの依頼が後を絶たず、かつては命の保証はしないことを条件に便乗という形でお客さんを乗せることが始まったといいます。

toyama8_20220505022632f9a.jpg 私たちは、終点の欅平まで行き、そこで黒部川本流にかかる朱塗りの奥鐘橋や、写真の人喰い岩と呼ばれる岩盤をえぐり取って作られた歩道を見た後、トロッコ列車で宇奈月駅に戻り、杉乃井ホテルに泊まって、一日を終えたのでした。
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カエルのロビン

Author:カエルのロビン
フリーランスの記者&編集者。星野源と加瀬亮が好きといえばオシャレだと思っている。何歳からアラフィフか母親と協議中。数年分の旅行記と食べ歩き日記を順次アップしていきますので、よろしくお願いいたします。
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