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大嫌いな先生。

IMG_7702_202012081415467e8.jpeg 小学校5年と6年の時の担任が大嫌いだった。

 あたしは、小学生の頃、お肉が食べられなかった。食べられるのは、ささみや牛肉の見た目がきれいな部位だけ。

 ある日、いとこたちが遊びに来て、母の作ったお昼をみんなで食べた。あたしの豚汁に入っていた豚肉に血の塊のような黒い小さな斑点(はんてん)があり、それを見て以来、食べられなくなったのだ。

 これは、生きていた豚さんなんだな。殺して、食べちゃうなんて、気持ち悪い。

 担任は、あたしが給食で、肉を残すのを許さなかった。「おまえは、へんな宗教でも、信じてるのか。食べないと、お昼休み、遊ばせないぞ」。

 いまでは、こんな発言はアウトだ。ほかにも、男の子が悪いことをすると、チンチンを触った。これも、いまでは完全にアウト。

 地元の有力者の米屋に学校帰りに寄り、お茶をごちそうになって、すり寄っていた。その家のMちゃんをえこひいきし、ほかの冴えない家の子供をバカにしていた。

 それでも、ひとつだけ感謝したいことがある。国語の時間に「えんぴつ」や「りんご」というテーマを与えられて、作文用紙2枚に小文を書く宿題を出してくれた。

 あたしは、作文や図工、家庭科の授業以外は、ぐだぐだの成績だったけれど、毎週出される、この宿題は大好きだった。

 担任も、これだけは褒めてくれ、みんなの前でよく朗読させられた。文章を書く初めての訓練だった。この宿題で、文章力は、めきめきあがった。

 作文のいろいろなコンクールにも入選し、賞状と粗品をもらったりもした。

 成人式の会場に担任が来ていた。誰に聞いたか知らないけれど、「おまえ、早稲田に受かったんだってな。すごいじゃないか。おれは落ちたよ」。担任は筑波大出身。お世辞に言ったのだろう。

 母に、それでも、担任のことが大嫌いだと言うと、「教え子が早稲田に受かって、うれしかったんじゃない。もっと感謝してあげなきゃ」。

 父を許せなかったのと同様に、あたしは根に持つところがある。せっかく会えて、その時はもう講談社でライター見習いをしていたんだから、あの宿題が役に立ちましたとでも、言ってあげればよかったかな。
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カエルのロビン

Author:カエルのロビン
フリーランスの記者&編集者。星野源と加瀬亮が好きといえばオシャレだと思っている。何歳からアラフィフか母親と協議中。数年分の旅行記と食べ歩き日記を順次アップしていきますので、よろしくお願いいたします。
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